コースは、鶯谷駅~浄名院~下町風俗資料館付設展示場~寛永寺~国際子ども図書館~黒田記念館~旧東京音楽学校奏楽堂~旧因州池田屋敷表門~上野東照宮~上野大仏・パゴダ~花園稲荷神社~五條天神社~弁天堂~清水観音堂~彰義隊の墓~西郷隆盛像~上野公園前交差点。
鶯谷駅を出発して、2月13日の回までは、当初予定していなかった日展会館イベントスペースに寄り道。開催されていた所蔵作品展シリーズ「花と鳥と」を鑑賞していきました。浄名院では境内を埋め尽くすお地蔵様、八万四千体地蔵を案内。その数の多さにお客様はびっくり!昭和61年まで実際に酒屋(吉田屋酒店)として営業していた下町風俗資料館付設展示場では、明治時代の商家の雰囲気にひたったり、珍しいかまぼこの板絵なども楽しみました。あわせて、通り向かいにある昭和13年創業、閉店後、新たな装いで復活したカヤバ珈琲についても案内をさせていただきました。そこから、途中、円珠院という寛永寺の子院に立ち寄り、お庭をチラッと見た後、天台宗関東総本山の寺院で徳川将軍家の墓所でもある東叡山寛永寺をお参り。江戸時代の寺領の広さや、徳川綱吉霊廟勅額門の前で、6人の将軍と篤姫がこの地に眠っていることを説明しました。東京都選定歴史的建造物にも指定されている国際子ども図書館では、ルネサンス様式を取り入れた明治期洋風建築の美しさに、お客様もうっとり。参加されたほぼ全員の方が「これは、すごい!」と、うなっていました。そして、お隣にある日本近代洋画の父とも言われる黒田清輝の作品を展示してる黒田記念館では、代表作である「湖畔」や「智・感・情」などをじっくり鑑賞(木曜日と土曜日)。お客様も「あの有名な作品が無料で観られるなんて!」と驚かれていました。絵画鑑賞後は再び散策にもどり、使われなくなった博物館動物園駅、明治23年建造の旧東京音楽学校奏楽堂(外観のみ)、大名屋敷表門として最も格式が高く、東京大学の赤門と並び称されている黒門(旧因州池田屋敷表門)を眺めながら歩きました。上野東照宮では社殿が工事中のため、その前に写真付きのシートがかけられていたのですが、お客様の殆どが間近に行くまで気付かず、どっきり成功(^^)v上野大仏では顔面レリーフになってしまった大仏様の悲しい歴史を説明しました。鳥居のトンネルを抜けて、花園稲荷神社、東都屈指の古社である五條天神社の境内を抜け、不忍池へ。ここでは、池の周りに明治時代競馬場があったことや、不忍池と琵琶湖の関係についても説明をしました。弁天堂をお参りした後は、寛永寺清水堂で、上野版清水の舞台を体験。ここから、上野の森美術館ギャラリーで開催されていた「彫刻・朝倉響子展」もタイミングが合った時には立ち寄らせていただきました。その後、彰義隊の墓の前で、この地が上野戦争で激戦地であったことをお伝えし、西郷隆盛像の前では、西郷さんが大の写真嫌いだったため、作者の高村光雲が参考にしたのは、実は肖像画や弟の西郷従道の風貌だったこと、銅像除幕式の際の西郷夫人の「似てない」発言等、様々なエピソードについてお話させていただきました。上野公園を出て、散策は終わり、日によっては、希望者の方々と「みはし」で甘味を食べたり、軽く打ち上げなどもしました。今回は2月4日に産経新聞さんから取材が入り、22日には新聞生活面でお散歩教室が記事として取り上げられるなど、非常に印象深い回でした。また、いつもながらブログ用の写真撮影、そして、いきなりの取材にも快く対応してくださったお客様全員に深く感謝致します。皆様本当に有難うございました。
(写真 左:下町風俗資料館付設展示場 中央:国際子ども図書館 右:旧東京音楽学校奏楽堂)
※ブログレポートは、こちら1、2、3、4、5、6からご覧になれます。
《お客様の感想》
「黒田清輝の実物の絵画や、幕末~明治の息吹を感じられるような建物等、上野にも見落としがちなスポットがまだ沢山あるなと感じました。」(男性参加者)
「国際子ども図書館に残る明治時代の、視界が歪むガラス。あぁ、私は今、当時の人と同じ景色を見てるんだなって思うと感激でした。黒田記念館もそうですが、芸術や書物に対する深い敬意が、あれだけの建築を生んだのでしょうね。建物自体が美術品でした。これまで上野と言うと専ら、●●展を観に××館へ行く、っていうだけで、上野駅からの動線が直線だったのですけれど、広大な敷地の中にこんなに濃いスポットが点在していたなんて!エリアとしての上野、っていう楽しみ方があるって教えて頂いて、とても新鮮でした。」(女性参加者)
「雪や雨が軽くずっと降っていましたね^^;でも自分的にはそんな日のこのコースはとても風情があってよかったです^^」
(男性参加者)
「上野って動物園しか行ったことがない初心者だったので、有意義な時間を過ごせました。でも、東京って広くて深いところだと再認識!」(女性参加者)
「東京は、改めて良い場所なんだなぁと思いました。知らないことが多過ぎ、勉強になりました。また参加させて頂きます。」
(女性参加者)
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